Accueil アーカイブ プソフォス弦楽四重奏団 20周年コンサート

プソフォス弦楽四重奏団 20周年コンサート

par Victoria Okada

さてコンサートに話を戻すと、このシューベルトには、プソフォスSQの創設当時のメンバーだったイングリッド・シェーンローブ Ingrid Schœnlaub が加わった。演奏前に、SQの一人から、彼女が創設メンバーだったという紹介があり、メンバーも嬉しそう。演奏の息もぴったり。これも最近よく思うのだが、クラシックの堅苦しさが抜けて、ミュージシャンが聴衆に話しかけたり、コミュニケーションを取るような、ジャズ的な雰囲気のコンサートも増えてきた。いいことだと思う。
次はブルックナーの、二つのヴィオラのための五重奏曲。あまり演奏されないが、そうとは知らずにどこかで必ず聞いたことがある曲。これは第3楽章のみ。第二ヴィオラには、元エベーヌSQで今は独自のオーケストラをつくって指揮活動に余念がない、マテュー・エルゾグ Mathieu Herzog が登場。彼のヴィオラはとてもいい。身体中に室内楽の血が流れているのだろう。水を得た魚のようだ。
最後はメンデルスゾーンの八重奏曲。先の二人の他に、日本でも人気のあるネマニヤ・ラドゥロヴィック Namanja Radulovic(フランス語読みです)と、ルノワールSQの創設メンバーで仏放送交響楽団のメンバーの、フロラン・ブラネン Florent Brannens がジョイント。皆、もう弾くのが嬉しくて嬉しくてたまらないという感じ。いいなぁ、こういう雰囲気。
最後は大きなケーキ(メンバーの家族による手づくりだそうです)が出てきて、八重奏でアレンジ演奏する『ハッピーバースデー』に、観客が大合唱。
とても素敵なひと時でした。

ドビュッシー 弦楽四重奏曲

Print Friendly, PDF & Email

Articles liés

Laisser un commentaire

CAPTCHA


Ce site web utilise des cookies pour améliorer votre expérience. En poursuivant votre navigation sur le site, vous acceptez les cookies. Accepter