3月4日以来、文化施設再開とフリーランスアーティストの社会保障費免除期間延長を求めて、アーティスト有志がパリのオデオン劇場を占拠していますが、運動は3月10日ごろから一気に全国に拡大し、12日現在、次の劇場が加わっています。
パリ : オデオン国立劇場 Odéon-Théâtre de l’Europe、コリーヌ国立劇場 Théâtre national de la Colline
イヴリー・シュル・セーヌ(パリ近郊): イヴリー・カルティエ劇場(国立演劇センター) Théâtre des Quartiers d’Ivry
ストラスブール : ストラスブール国立劇場 Théâtre National de Strasbourg
リール : ノール劇場(国立演劇センター) Théâtre du Nord
ブザンソン : ブザンソン・フランシュ=コンテ国立演劇センター Centre Dramatique National Besançon Franche-Conté
ヴィリュルバンヌ(リヨン近郊): 民衆国立劇場 Théâtre National Populaire
サン・テティエンヌ : ル・フィル Le Fil-Scène de Musique actuelle
マルセイユ : メルラン劇場(国立演劇センター) Théâtre du Merlan
ブレスト : ル・クアルツ(国立演劇センター)Le Quartz
レンヌ : オペラ Opéra de Rennes
Vous l’attendiez… L’Opera de Rennes est OCCUPÉ!!! #soutienodeon #LPPM #CPHRE pic.twitter.com/woB39TeNXU
— Cip Bretagne (@CipBretagne) March 12, 2021
ナント : グララン劇場(アンジェ=ナント・オペラ)Théâtre Graslin
トゥール : オペラ Opéra de Tours
シャトルー : レキノックス(国立演劇センター) L’Equinoxe
ニオール : ル・ムーラン・デュ・ロック国立劇場 Scène nationale Le Moulin du Roc
リモージュ : ユニオン劇場(国立演劇センター) Théâtre de l’Union
ポー : エスパス・プリュリエル Espaces Pluriels
トゥールーズ : シテ劇場(国立演劇センター) Théâtre de la Cité
ここで目立つのが、占拠された劇場のほとんどが国立であること。
フランスの国立劇場は出し物の内容やプログラミングの種類によって国立劇場 Théâtre national、国立オペラ Opéra national、国立舞台 Scène nationale、国立演劇センター Centre Dramatique national などに分かれ、援助額も異なります。
私立劇場は、稀に行政機関から援助を受けているところもありますが、大部分が自費でまかなっています。パリなどの大都市はこの私立劇場の割合が地方に比べてずっと増え、劇場の規模も50人ほどの観客が詰めてやっと入れるところから、数百人から1000人以上収容の大規模なものまでさまざまです。
国立劇場が占拠されているのは、援助を出す政府に対する抗議と捉えられます。
Livraison de matelas au théâtre Graslin à #nantes. Il est occupé depuis hier. Les artistes s’apprêtent à y passer une deuxième nuit. #culture #LoireAtlantique pic.twitter.com/XurRUGAAJC
— France Bleu Loire Océan (@bleuloireocean) March 11, 2021
占拠したナントのグララン劇場にマットレスを持ち込み寝泊まりの準備をするフリーランスアーティストの有志。
今後の動向が気になります。