ブルターニュ地方の写真家マテュー・リヴラン Mathieu Rivrin さんが、1月30日に同地方を襲った嵐「ジュスティーヌ」の際に撮った写真が瞬く間に世界中で話題になった。波の合間から海神ポセイドンが顔を出しているように見えるのだ。
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実はこの写真は「ジュスティーヌ」をテーマにした一連の写真の中の一枚で、Lesconilレスコニルという小さな港の堤防に砕け散る波を撮ったもの。その連作が、リヴランさんの個人サイトにアップされている。
Instagram のストーリーを見ると1秒間の波の動きがよく見て取れる。
ちなみにLesconilの場所はこちら
Instagramのリヴランさんのプロフィールページにはchasseur de tempête、つまり嵐を追う写真家という「肩書き」が付いている。海が幾重にも豊かな表情を見せるブルターニュ地方で、海を中心に風景を撮り続けている。
ポセイドンの写真が発表されて話題になった後の2月8日、国営テレビ局 France3 のブルターニュ地方局が、リヴランさんのプロフィールを紹介したルポルタージュを放送した。
写真を発表してから携帯電話がなりっぱなしだとか。
一期一会の風景を撮影するコツは「朝、太陽が出るよりも早く起きて、可能ならば灯台に赴き、岩場の合間で陽光に照らされて普段とは違った色に染まる海を撮る。または天候がつくりだす特別な時を選ぶ」ことだそうだ。