セバスティアン・ドセ率いるアンサンブル・コレスパンダンスが、『17世紀フランス音楽の旅 Voyage musical dans la France du XVIIe siècle 』と題されたMOOC(大規模オープン・オンライン・コース)を近く開講するそうです。これはアンブロネー音楽祭、ソルボンヌ大学文学部、ルーヴル美術館、音楽学研究所および同アンサンブルが共同で企画、執筆、収録、配信します。
本日、セバスティアン・ドセによる予告ビデオがFacebook上にオンライン化されました。
このビデオの収録地はルーヴル美術館のクール・ピュジェ Cour Puget(ピュジェの中庭)。ルーヴル宮はかつてフランス王の宮廷があったところで、音楽とも大変に深い関わりがあるのです。
講座では、音楽が奏でられていた場所をテーマ化し、7回に分けて紹介します。
プログラムは以下の通り。
- イントロダクションと当時の音環境
1.カテドラル(大聖堂) 都市における音楽普及の荘厳たる場
2.自宅(家庭音楽)とサロン 音楽家の私的生活の場とサロンの精神
3.修道院 幼児からの音楽教育と領土繁栄の震源地としての修道院の機能
4.フランス王の宮廷 ヴェルサイユ以前・以後の音楽活動の形態、「24の王のヴァイオ リン」楽団、通常ミサと大典礼
5.劇場、コメディ・フランセーズ、宮廷バレエ、オペラの誕生
6.一時的な場所、特別な祝祭行事、小ブルボンからパリの広場と通りまで
7.結論
講座サイトは、毎回の講座ビデオのほか、インタラクティブQ&A、画像付き用語集、音楽(抜粋)、コンサート、資料画像、インフォグラフィックスなどを通して、「17世紀の音楽環境にどっぷりつかれる」ように構成されているというから楽しみ。
言語はフランス語と、おそらく英語(?があるかどうかわかりません)です。
ソルボンヌ大学のMOOCページはこちら。
写真は予告動画のキャプチャ © Ensemble Correspondances