フランスとヨーロッパの音楽関連ニュースを日本語でお届けします。
ピアニスト、ボリス・ベレゾフスキの発言について、フランスの報道の経過を踏まえてNOTEに記事を書きました。 日本でもノーマン・レブレヒト氏のブログなどを引いて素早く報道されたので、ご存知の方も多いと思いますが、ベレゾフスキのエージェントの拠点の一つはフランスで、このエージェントを通して弁解がありましたので、こちらも合わせて一部を抜粋しました。 記事はこちらです。
フランスとヨーロッパの音楽関連ニュースを日本語でお届けします。
ピアニスト、ボリス・ベレゾフスキの発言について、フランスの報道の経過を踏まえてNOTEに記事を書きました。 日本でもノーマン・レブレヒト氏のブログなどを引いて素早く報道されたので、ご存知の方も多いと思いますが、ベレゾフスキのエージェントの拠点の一つはフランスで、このエージェントを通して弁解がありましたので、こちらも合わせて一部を抜粋しました。 記事はこちらです。
NOTEに出した記事です。 3月16日、パリのサル・ガヴォーで予定されていたロシアのピアニスト、エフゲニー・スドビンのリサイタルが中止になりました。その前にはヨーロッパのいくつかの街でコンサートを開いていましたので、中止にする確固とした理由が見当たりません。 このリサイタルは絶対に聴こうと思って前々から予定を空けていただけに、残念でした。 これに関して一文を書きましたのでここにリンクを貼っておきます。 photo © Peter Rigaud
パリのシャトレ劇場は、1月4日のプレスリリースで、19日から29日まで演出付きで上演が予定されていたヘンデルの『メサイア』を中止すると発表しました。 プレスリリースによると、「(昨今のウィルス感染に伴う)衛生状況を鑑み、予防処置を兼ねて、当初19日から29日まで予定されていた『メサイア』の公演を中止する」ということです。 理由として、3幕の演出では、歌手、合唱団、ダンサー、エキストラなど舞台上の出演者は100人以上にのぼり、舞台裏にも100人ほどを要するほか、リヨン国立歌劇場オーケストラと国外から招聘している歌手や、パリ地方各地から集まるアーティスト、および観客の安全を確保・維持することが非常に難しいと判断したため、ということです。 リヨン国立歌劇場とイングリッシュ・ナショナル・オペラの共同制作の『メサイア』は、デボラ・ワーナーの演出、ステファノ・モンタナーリ指揮リヨン国立歌劇場オーケストラ、同合唱団、同少年少女合唱団の演奏で、6公演を上演予定でした。この演出は、舞台を舞台を1970年代のイギリスに置き換えたもので、2009年にイングリッシュ・ナショナル・オペラで初演され、2012年と2021年にリヨン国立歌劇場で再演されていました。 シャトレ劇場での他の公演は予定通り行うのことです。その中には、22日の、クリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリックの30周年記念コンサートもあります。
パリのメトロの8号線は、路線上にガルニエとバスティーユの二つのオペラ座があります。 そのオペラ駅は、いくつもの路線が交差する、パリでも最大の乗り換え駅の一つ。最近綺麗になった乗り換え通路には、ところどころバレエやオーケストラの影絵が施され、今まで味気なかった通路が少し楽しくなっています。 この8号線が、大晦日からツイッター上で、ちょっと凝った新年のご挨拶ビデオを公開しています。 [#NouvelAn] Les #SecretsDelOpéra prennent vie dans une vidéo féérique ⤵️ Nous vous souhaitons à toutes et à tous une belle année 2022 !#RATP pic.twitter.com/c99yL5DQd5 — Ligne 8 (@Ligne8_RATP) December 31, 2021 音楽家が出てくればなおよし、と思いますが、バレエファンには嬉しいメッセージビデオです。
ベルギーの国家評議会は28日、政府調整委員会が決定した文化・芸術施設の再閉鎖を取り消し、劇場のオープンを命じました。 Le Conseil d’État décide la réouverture des théâtres : « S’il veut intervenir, le gouvernement doit organiser un nouveau Codeco » https://t.co/Gtzl2rbqtH pic.twitter.com/48letvg069 — La Libre (@lalibrebe) December 28, 2021 国家評議会による劇場閉鎖の取り消しを封じる「ラ・リーブル」紙のツィート 政府調整員会は22日、オミクロン株の感染対策として文化・芸術施設の再閉鎖を決定し、26日に発令していました。決定が発表されてから、関係者はこれに強く反発・抗議し、活動を続行すると表明する施設が続出。26日にはブリュッセルなどで抗議集会が行われ、数千人の関係者が参加しました。 文化セクターは、28日早朝に、調整委員会の決定の取り消しと、緊急に閉鎖措置を中止する訴えを国家評議会に提出していました。
出演者・公演関係者の中に新型コロナウィルスへの感染者が相次ぎ、至る所で多くの公演が中止に追い込まれている中、本日12月27日、コメディ・フランセーズも、1月初めまで現在上演中の全演目を中止することを発表しました。 中止の予定は次の通り(中止は表示の日付も含む)。 リシュリュー劇場(コメディ・フランセーズ劇場) チェーコフ原作『桜の園』、ドストエフスキー原作『悪霊』、イングマール・ベルイマン監督映画原作『ファニーとアレクサンデル』、2022年1月1日まで 創作ミュージカル『Mais quelle Comédie ! (なんというコメディ!)』2022年1月3日まで ステュディオ劇場(ルーヴル美術館に隣接する小劇場) ジャン=リュック・ラガルス作『ミュージックホール』2022年1月2日まで ヴィュー・コロンビエ劇場(パリ7区) エクトル・マロ原作『家なき子』2022年1月1日まで 詳細は公式サイトにて。
昨22日に、コロナウィルスの感染対策としてベルギー政府の調整委員会が発表した文化・芸術施設の再閉鎖に対して、芸術関係者は科学的根拠がないとして反対しています。閉鎖令が発行する26日、この処置に抗議する集会が首都ブリュッセルのモン・デ・ザール(フラマン語ではクンストベルグ)で行われ、主催者の発表で1万5000人、警察の発表で5000人が集まりました。 26日14時からの集会には、アーティスト、俳優、音楽家、劇場関係者などが集まり、雨の中、閉鎖を撤回する要求を表明しました。 文化セクターは政府が奨励するウィルス対策を厳守している上、欧州各地の屋内会場(コンサートホールなど)で行われたウィルス伝播を検証する実験でも、劇場、映画館などは感染の場とはならないという結果が出ています。アーティストたちは自由業のカテゴリーに入る人がほとんどで、閉鎖はそのまま収入源につながります。これまでの劇場閉鎖によって、観客あってこその職業が成り立たず、すでに大きな損害を被ってきた関係者は、今回の政府調整員会の決定は理解に苦しむとして、決定の早期撤回を要求しています。 Fermeture du secteur culturel : la manifestation sur le Mont des Arts a rassemblé plusieurs milliers de personnes https://t.co/W16t9tYLVi — RTBF info (@RTBFinfo) December 26, 2021 リエージュでも約千人が集まり、閉鎖に抗議しました。 Liège : plusieurs centaines de personnes…
ベルギーでは、22日に政府の調整員会が26日以降再び文化施設を閉鎖する決定を発表しましたが、この決定に反対してオープンを宣言する劇場などが続出しています。また、多くの関係者が法的な処置によってこの決定を撤回するべく行動を起こしています。 ラ・リーブル La Libre 紙ウェブ版によると、ベルギー映画プレス連盟(Union de la presse cinématographique belge)は、24日、政府決定に反対して開場する映画館を支援する旨をコミュニケで発表。同時に、様々な理由でオープンがままならず閉鎖を余儀なくされる映画館に対しても全面的な支援を表明しました。 同紙はこれらの劇場のリストを掲載。全ての劇場がリストアップされているわけではないとしながらも、約40の施設の名前が挙がっています。 追記 関係者・関係団体は、閉鎖が施行される26日に大規模な集会を行うことを決定しました。 25日 閉鎖令に反対してオープンする文化施設に対して、理解を表明する市長が増えています。
ベルギーでは12月22日に調整委員会(Comité de concertation, CODECO)が開かれ、26日より映画館、コンサートホール、劇場など、室内での文化芸術施設を再び閉鎖する決定がなされました。 この決定を報道する L’Avenir 紙の記事はこちら。 12月3日にもたれた同委員会の会合で、6日以降、ホールの大きさに関わらず座席数を最大200に限定するという決定がなされたばかり。これを受けて関係者は、これまで行われてきた数々の実験で文化施設は感染の場とはならないという結果が出ていることを踏まえ、この座席制限を撤回して欲しいという要望を出していました。また、アーティスト有志が、La Libre 紙に共同の嘆願書を発表していました。 今回の劇場閉鎖の決定は科学的根拠に基づかない一方的な処置として、多くの関係者が不満を表明しています。
二つの大戦間のパリで、歌手・ダンサーとして一斉を風靡したアメリカ出身のジョゼフィン・ベーカーがパンテオン(偉人廟)入りし、11月30日午後5時半からその式典が行われました。 ジョゼフィン・ベーカー Joséphine Baker は、スペクタクル(ショー)関連の人物として初めてパンテオンに入りました。 彼女は1925年10月にパリ・シャンゼリゼ劇場の「Revue Nègre ルヴュ・ネーグル」で初めてフランスの舞台に登場。これが大ヒットし、一躍パリのミュージックホールの寵児に躍り出ました。 Samedi 2 octobre 1925, Joséphine Baker entrait dans la légende en montant pour la première fois sur une scène parisienne. Inconnue à ce moment, son nom ne figure pas encore sur…
パリ9区、かつて芸術家が多く住んだかつての「ヌーヴェル・アテーヌ(新アテネ)La Nouvelle Athènes」地区。現在は「サン・ジョルジュ地区 Quatier Saint-Goerges」と呼ばれるこの界隈の、シャプタル街 rue Chaptal 26番地にある小さな公園が、7月15日、「ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド公園 Jardin Pauline García Viardot」と新しく命名され、この日の午前11時から命名式が執り行われました。今年が彼女の生誕200年にあたることを記念する意義が込められています。 Pauline Garcia Viardot était une voix comparée à « une montagne de diamants qui s’élance ». Elle était une grande compositrice du 19e siècle et une femme engagée.…
フランスのストリート・アーティストJRは、世界中の観光スポットや都市の壁、山などに制作した巨大なコラージュで有名。 5月19日から、エッフェル塔がキャニオンのような岸壁の上にせり立ち、真下に幹線道路が通っているだまし絵(アナモルフォーズ)が披露され、話題になっています。現在工事中のトロカデロ宮の大テラス(ここからはエッフェル塔を真正面に見渡せます)の地面と、工事用の囲いを利用したもの。 Voir cette publication sur Instagram Une publication partagée par JR (@jr) 🇫🇷 #Paris : la #TourEiffel au bord du gouffre avec une œuvre de #JR #StreetArt #Trocadero pic.twitter.com/iVf63TafIZ — TV5MONDE Info (@TV5MONDEINFO) May 21, 2021…
Ce site web utilise des cookies pour améliorer votre expérience. En poursuivant votre navigation sur le site, vous acceptez les cookies. Accepter