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ラ・フォル・ジュルネのディレクターが不正会計で辞任

par Victoria Okada

ラ・フォル・ジュルネの運営機関SAEMの総ディレクター(ゼネラルマネージャー)が本日3月12日、突然辞任しました。
事の発端は、今年1月末に、ナント氏が出資している女性の権利を促進するある機関に不正会計が発覚したことでした。この機関のディレクターであるジョエル・ケリヴァン Joëlle Kerivin 氏はSAEMの総ディレクターでもあることから、両機関の間に財政的な関係がないかを確認するため、ナント市が監査を依頼していました。本日発表された監査結果で、音楽祭の財務状況にも不正があることが明らかになりました。監査結果には、「ゼネラルマネージャーの給与や接待費の前払い額に、正当化された実際の会計記載を大きく上回る金額が確認された」とあります。このため、ケリヴァン氏は即時辞任しました。
ナント市は「明らかに、少なくとも運営上のミス」となる「重大な欠陥が見られる」として、ナント検察に苦情を申し立てました。またSAEMも同様に苦情の申し立てをしています。
音楽祭の芸術部門を一手に引き受けるCREA(ルネ・マルタン René Martin 氏がディレクター)は、この監査結果とゼネラルマネージャーの辞任を伝えられて、「ラ・フォル・ジュルネを存続して開催するために全力で動員する」とのコメント寄せています。またマルタン氏は、ウエスト・フランス紙に、SAEMとCREA*はそれぞれが独立した機関で、会計も別であることを明記し、「CREAはアーティストの出演料をきちんと支払っており、毎年監査人による会計審査を受けている」と述べています。またル・フィガロ紙には「SAEMはCREAとは完全に独立した法人で、私は口座にアクセスすることができず、会計を見ることもない。知っていたのは、収支のバランスが取れているかだけです」と語っています。

ナント市で当初2月5〜7日に行われるはずだった今年のラ・フォル・ジュルネは、新コロナウィルスのために4月に延期開催される予定でしたが、3月12日、再度5月または6月に延期されることが伝えられました。現在日程などを調整中だということです。

ソース France Musique, Diapason Mag, Le Figaro, Ouest France

* CREAはルネ・マルタン氏が音楽監督を務める全ての音楽祭のアーティスト招聘およびプログラミングを一手に引き受けているアート・ディレクター機関。

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