イランのテヘランに本拠を置く3Dデザイナー、ハディ・カリミが6月1日、インスタグラムとツイッターにフレデリック・ショパンの肖像をアップ。音楽関係者の間で瞬く間に話題となり、多くのメディアで取り上げられている。
広く知られた1847年のダゲレオタイプと、1845年かそれ以前に撮られたとされているもう一つのダゲレオタイプ(カリミの説明ではオリジナルは第二次大戦で消失とあるが、ウィキペディアのフランス語版にはワルシャワのショパン協会所蔵とある。後者がオリジナルかどうかは記載されていない)をもとにしたもの。立体感を得るために、オーギュスト・クレザンジェによるデスマスクをモデリングに使い、頭髪はワルシャワにあるショパンの髪の毛を参考にしたという。
その出来は、まるで今にも話し出しそうなほどリアル。横顔は、ジョルジュ・サンドやサンドの娘ソランジュが残しているデッサンに酷似しているが、カリミがこれらのデッサンを参照した様子はないようだ。
ハディ・カリミは現代のポップやロックのミュージシャンの3D肖像画を多く手がけているが、かつてバッハの画像も実現している。
本日6月8日にはシューベルトの肖像制作の短いビデオを発表した。
6月10日追加
6月9日、ソーシャルメディアに短いビデオ2点が追加された。ポーランドから大量のポジティブメッセージとともにFryderyk Chopinと綴ってくださいというお願いがあったということで、#FryderykChopinで再投稿となったらしい。
Photos © Hadi Karimi