ベルギーの国家評議会は28日、政府調整委員会が決定した文化・芸術施設の再閉鎖を取り消し、劇場のオープンを命じました。 Le Conseil d’État décide la réouverture des théâtres : « S’il veut intervenir, le gouvernement doit organiser un nouveau Codeco » https://t.co/Gtzl2rbqtH pic.twitter.com/48letvg069 — La Libre (@lalibrebe) December 28, 2021 国家評議会による劇場閉鎖の取り消しを封じる「ラ・リーブル」紙のツィート 政府調整員会は22日、オミクロン株の感染対策として文化・芸術施設の再閉鎖を決定し、26日に発令していました。決定が発表されてから、関係者はこれに強く反発・抗議し、活動を続行すると表明する施設が続出。26日にはブリュッセルなどで抗議集会が行われ、数千人の関係者が参加しました。 文化セクターは、28日早朝に、調整委員会の決定の取り消しと、緊急に閉鎖措置を中止する訴えを国家評議会に提出していました。
ベルギー
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昨22日に、コロナウィルスの感染対策としてベルギー政府の調整委員会が発表した文化・芸術施設の再閉鎖に対して、芸術関係者は科学的根拠がないとして反対しています。閉鎖令が発行する26日、この処置に抗議する集会が首都ブリュッセルのモン・デ・ザール(フラマン語ではクンストベルグ)で行われ、主催者の発表で1万5000人、警察の発表で5000人が集まりました。 26日14時からの集会には、アーティスト、俳優、音楽家、劇場関係者などが集まり、雨の中、閉鎖を撤回する要求を表明しました。 文化セクターは政府が奨励するウィルス対策を厳守している上、欧州各地の屋内会場(コンサートホールなど)で行われたウィルス伝播を検証する実験でも、劇場、映画館などは感染の場とはならないという結果が出ています。アーティストたちは自由業のカテゴリーに入る人がほとんどで、閉鎖はそのまま収入源につながります。これまでの劇場閉鎖によって、観客あってこその職業が成り立たず、すでに大きな損害を被ってきた関係者は、今回の政府調整員会の決定は理解に苦しむとして、決定の早期撤回を要求しています。 Fermeture du secteur culturel : la manifestation sur le Mont des Arts a rassemblé plusieurs milliers de personnes https://t.co/W16t9tYLVi — RTBF info (@RTBFinfo) December 26, 2021 リエージュでも約千人が集まり、閉鎖に抗議しました。 Liège : plusieurs centaines de personnes…
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ベルギーでは、22日に政府の調整員会が26日以降再び文化施設を閉鎖する決定を発表しましたが、この決定に反対してオープンを宣言する劇場などが続出しています。また、多くの関係者が法的な処置によってこの決定を撤回するべく行動を起こしています。 ラ・リーブル La Libre 紙ウェブ版によると、ベルギー映画プレス連盟(Union de la presse cinématographique belge)は、24日、政府決定に反対して開場する映画館を支援する旨をコミュニケで発表。同時に、様々な理由でオープンがままならず閉鎖を余儀なくされる映画館に対しても全面的な支援を表明しました。 同紙はこれらの劇場のリストを掲載。全ての劇場がリストアップされているわけではないとしながらも、約40の施設の名前が挙がっています。 追記 関係者・関係団体は、閉鎖が施行される26日に大規模な集会を行うことを決定しました。 25日 閉鎖令に反対してオープンする文化施設に対して、理解を表明する市長が増えています。
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ベルギーでは12月22日に調整委員会(Comité de concertation, CODECO)が開かれ、26日より映画館、コンサートホール、劇場など、室内での文化芸術施設を再び閉鎖する決定がなされました。 この決定を報道する L’Avenir 紙の記事はこちら。 12月3日にもたれた同委員会の会合で、6日以降、ホールの大きさに関わらず座席数を最大200に限定するという決定がなされたばかり。これを受けて関係者は、これまで行われてきた数々の実験で文化施設は感染の場とはならないという結果が出ていることを踏まえ、この座席制限を撤回して欲しいという要望を出していました。また、アーティスト有志が、La Libre 紙に共同の嘆願書を発表していました。 今回の劇場閉鎖の決定は科学的根拠に基づかない一方的な処置として、多くの関係者が不満を表明しています。